《銀行→炭団製造販売》手探りで始めた「炭団(たどん)」ビジネス
【ダミー】大病が変えた人生観 炭焼小屋から世界へ
【ダミー】25年以上務めた大手都市銀行を辞めて「炭団(たどん)」の製造販売を始めた田中一郎さん。銀行では東京、大阪、北海道など全国各地を転々としてきた転勤族でした。
田中さんは45歳の時に単身赴任先の北海道で大病を患い、1か月以上入院を余儀なくされました。一命をとりとめた病院のベッドの上で、これまでの家族と離れて暮らす日常に疑問を持ち、独立を考えます。
~退院後、家族と話し合って3年間かけて考え抜いたと伺いました。どうして選んだビジネスが炭団だったのでしょうか?~
田中(以下略):私の妻の実家は和歌山県で木炭の製造販売をしていたのですが両親が高齢になり少し前に廃業していました。
それでも炭焼き小屋はそのまま残っていますし、たまに火入れをしないといずれ全く使えなくなってしまいます。ですから妻は年に数回、両親の様子見方々、実家に戻って小屋の火入れをして少量の木炭を作っており、炭団も作っていたんです。
炭団というのは炭を作った時に出る粉を固めたもので、煙が出にくく、香道などで使われています。
実は北海道に転勤する前は九州の支店勤務だったのですが、そこのお客様に古い寺院を管理する宗教法人があり、檀家の方や一般層向けにお茶やお花、香道といった体験会を催していました。私もお付き合いでよく参加していたんですが、香道の体験会などは結構、盛況だったんです。
私は香道には全く詳しくなかったのですが、これだけ人気が有るのならば香道に使う炭団のニーズもあるだろうな、と思って、妻と一緒に九州に行って体験会の主催者にお話を聞きに行ったんです。
その方が非常にご親切に教えてくださり、インバウンド含め一般層向けの体験会などのニーズが増えてきていることや、カジュアルな香道などについて知りました。
香道に限らず、伝統ビジネスには古くからの仕入れルートが有り、新参者は参入が難しいと言われています。しかし、素人相手の体験会などのオフィシャルではない会合まで手が回ってはいなさそうでした。
一方、そういう会合では、例えば海外産の質の悪いものが使用されることもあるらしく、そのせいで評判を下げているようでした。
~そこで、国産の本格的な炭団のニーズを見出されたのですね? それですぐにビジネスを始められたのですか?~
いいえ。いくらニーズが有りそうと思えても、実際に販売先を見つけられるとは限りません。そこで、市場調査会社を活用して全国での香道の体験会の開催状況やインバウンド向けのニーズなどを探ったりしました。
ただ、コストはかけたものの、ネットで調べられる程度の情報しか得られなかったり、販売先は紹介してもらえなかったりと、結局のところ、あまり有効ではありませんでした。
むしろ、さっき話した九州の体験会主催者の方がとても親切で、近畿や東海地方の香道関係者をご紹介いただき、そこが主要な販売ルートになりました。
その方には、本当に足を向けて寝られないですね。
~これから成し遂げたい目標、夢は何ですか?~
今はコロナで海外からのお客様は全くいない状況ですが、いずれインバウンドは復活するはずです。
私たちが作る炭団を通じて、少しでも多くの海外の方々やこれまで触れてこなかった国内の方々に、香道の魅力が広まればいいな、と思っています。
(このインタビュー文章は創作したダミー文章であり、写真素材はすべてWIX無料素材からの借用です)
先輩の場合は・・・
30
決めてから実行までにかかった期間(月)
50
決めるまでに相談した人数(人)
200
実行後の満足度(%)