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とおる 櫻井

【コラム】証券会社がスタートアップ支援を拡充。いずれシニアにチャンスも?

●三菱モルガン証券、スタートアップ向け専門部署を拡充 別所副社長方針(日経 2022年11月1日 19:58)


三菱UFJモルガンスタンレー証券がスタートアップ向けサービスを拡充しているという記事。

投資銀行部門内に専門部署を設け、多様な資金調達ニーズやM&A提案など幅広に対応。また、富裕層向けのウェルスマネジメント部門とも連携し、経営者個人の資産運用にも対応するほか、海外投資家との連携も視野に入れるということだ。


証券会社では将来IPOが見込める(一定の評価を得た)ベンチャー企業を上場準備支援で取り込むことはしてきたが、これまでスタートアップの早い段階で資金調達支援をすることは難しかった。メインバンクやベンチャーキャピタルに任せざるを得ず「市場において資金ニーズをマッチングする」直接金融の担い手としてできることは少なかったように思う。


しかし、今や政府は国を挙げて起業を推奨。サラリーマンの副業・独立も推奨されている。

証券会社(をはじめ金融機関)は、今こそ「資金」や「人」をつなげる担い手としてスタートアップやベンチャーを支えるプラットフォームとして機能しなければならない。


自分は証券会社にとってのスタートアップ支援のツールの一つとして「デジタル証券」「STO」が台頭してくると思う。

この『とるじいやブログ』で再三書いてきた、企業自体のファンや“集客力のあるIP”のファンを巻き込んだマーケティング一体型の資金調達の手法が確立されると思うし、そうなればと期待している。


シニア起業も増えてくるだろう。

組織にしがみついたままのシニア金融マン&ウーマンが、気が付けば、元同僚のシニアが起業し自社の顧客として大成しているのを横目で見て臍を噛むようなこともありそうだ。


いずれにせよ、シニアであってもチャレンジが尊重される世の中になればと思う。




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