●「いい人」のままでは永遠に幸せにはなれない…自己肯定感の低い人が間違えている「自分軸」の作り方(PRESIDENT ONLINE 2022/10/24)
心理カウンセラーの中島輝氏『「知らんがな」の心のつくり方』(KADOKAWA)からの抜粋記事より。
固定概念を無くし、表層的な成功を追い求めないことが幸せになる秘訣。
周囲に振り回されないために、
1.「Be(なんのため)」「Have(~をもちいて)」「Do(~しよう)」を決める
2.「Must(自分がすべきことはなにか)」「Can(そのためにできることはなにか)」「Will(もっとしたいことはなにか)」の順番を確かめる
というコツを解いています。
中でも自分がこの記事を読んで刺さったのは、「ブレない自分軸なんていらない」という文です。
少し長いですが引用します。
木にたとえると、ブレない自分軸は、いわば一本の大木です。強く頑丈なように見えますが実は案外もろい面があり、嵐などがくるとあっさり倒れることもある。それこそ近年の自然災害では、大木が次々と倒れる光景をニュースなどで見る機会も増えました。
要するに、平時なら信念や「ブレない自分軸」も役に立ちますが、パンデミックのような非常時や先の見えない時代においては、ほとんど耐性がなくて役に立たないのです。
また、いったん倒れてしまうと、ゼロベースからつくり直さなければならず、新たに信念を持つのは容易ではありません。
それよりもわたしは、「しなやかな自分軸」を持つことをおすすめしています。自分軸を持つのがいけないのではなく、まるで竹のようにしなる、強靭な自分軸を持つのがポイントです。
竹は地中に根をたくさん張り、中は空洞で節目もあるためそう簡単には折れません。大きくしなっても、いつでも元に戻れる強靭さを備えています。実際に、むかしから「地震があったら竹やぶに逃げろ」といわれるほどです。まわりの環境が大きく変化するときは、細くてもしなやかなほうが、強さを発揮できます。
ここでお伝えしたいのは、ブレない自分軸や信念などは必要なく、「どれだけブレてもいい」ということ。
しなやかな自分軸があれば、ブレても自分で元に戻れるし、なにかに振りまわされても簡単には折れません。なんなら、ブレた先で出会ったなにかを、めいっぱい楽しんでもいい。それはそれでいつもとは違った新しい体験を得ることができ、その体験がもっとあなたを強くしなやかにしてくれるでしょう。
この視座って、結構大事だと思います。
そして、この著者も書いているように、「何歳からでも遅いということはない」。
本当にその通り。
これからのシニア&ミドルにとって、今や政策的にも、副業や独立は“して当然”の時代に突入しつつあります。
重要なのは、自分はもう終わった人間、固まった個性しかない人間、と思い込むのではなく、いつまでも「チャレンジを楽しもう」という姿勢を持つことだと思います。
「しなやかな自分軸」
いい言葉だと思いました。
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